【証拠集めて】不当解雇に勝利した話。②【ゲットだぜ!】
久しぶりの便意を覚え、トイレで用をたしたら牧場の臭いがした……はちです。
しかも会社のトイレでした。
軽くテロですね。後の人、ごめんなさい……。
さあ、今日は昨日の続きを書きますよ!
- 証拠を見た弁護士の反応。弁護士「え?!」(二度見)
- 社長の反応
- そして示談へ……。
- 示談金額は?
- 示談金の受け取りまで。
証拠を見た弁護士の反応。弁護士「え?!」(二度見)
以下のブキを持って法テラスへ。
- 解雇予告通知書
- ボイレコ
- ボイレコをテキストに起こしたもの。(矛盾点は要マーカー)
- 給与処理の書類(コピー)
- 社内の無駄遣い備品の撮影写真
法テラスを予約し、おおよそ10日。
ウキウキ半分・緊張半分で行ってまいりました。
制限時間は30分ですからね。
待ちに待った弁護士さんと初めましての挨拶もそこそこに、本題へ。
解雇通知書・ボイレコのテキスト起こししたもの・給与書類のコピーで十分でした。
弁護士「え?!」って。
証拠と私の申告を聞いて二度見されました。
そして「相談段階でこういうこと言うのはダメなんですけど……100%勝てますよ。依頼されます?」と言われました。
依頼って100%勝利できるとは限らないので、だいたいの弁護士さんは勝利を断言しません。
ガッツポーズですね。
速攻で依頼人のお願いをして、法テラスを後にしました。
ちなみに、何故そこそこ弁護士事情に詳しいかといいますと。
私、一時期傍聴マニアやってまして。
めっちゃ傍聴通ってたんですよね。
大層な事件の傍聴には行けずじまいでしたけどね……。
社長の反応
心強い味方@弁護士をつけた後、私は開口一番「今後の解雇については代理人を通してください」と告げ、弁護士さんの名刺をプレゼントしました。
しかし、残念な社長。意味がよくわかっていなかった様子です。
「どうせお前(はち)の脅しだろ」くらいの受け止め方でした。
そして「そんなに弁護士弁護士言うなら、弁護士から!書面で!説明しなさいよ!!」「いいから早く辞表を出しなさいよ!!」と、顔を真っ赤にして言っていました。
突っ込みどころ満載ですね。
やれやれだぜ……。
速攻、弁護士先生に電話。
電話の向こうで弁護士「んふっ! そんな書類出す義務なんて無いんですけどねぇ」と、笑いを堪えていらっしゃいました。
弁護士「そんなに言うなら書面作成しますけど……大丈夫です?(追加費用)」
仕方がない。やむを得ない。
解雇と退職と、退職願と辞表の区別もついていない残念な人に説明するには、それしかない。
ということで、書類を作成していただきました。
完成書類はPDFで共有してもらい、こちらでも内容を確認しましたが、皮肉満載の書類で爆笑しました。
いま、ここに全文晒せないのが残念です。
一文を紹介しますと「依頼者(はち)が解雇に納得できない理由を書面で提出するよう求められていますが, 被雇用者としての地位の継続を求めるということは労働者としての当然の権利であり, 無効である解雇に応じることはできないという以上の説明をする必要もなく, その義務はありません」
キレッキレです。
書面を受け取り、やっと現実を直視できたのでしょうか。
それ以来、社長は私との会話を一切拒否・筆談で過ごすという生活スタイルに変更されました。
その筆談指示もばっちり証拠になるんですけどね……。
そして示談へ……。
筆談生活を送る事、数日。
弁護士先生からはち宛に電話が入りました。
弁護士「あのですね、社長の代理人と名乗る方から示談の申し出がありまして……」
はち「代理人と名乗る方」
弁護士「そうなんです。まだ依頼を受けていない代理人と名乗る方なんですよねぇ……」
社長は往生際が悪かったです。
この後に及んで、まだプロ(弁護士)に対応を依頼していなかったのです。
結局、この代理人と名乗る方が正式に社長の代理人になったんですけどね。(一応弁護士だった)
示談金額は?
弁護士「まぁ……自称代理人に示談金を提示してみようと思います。はちさん、いくらいっちゃいます?(弾む声)」
弁護士の声も弾んじゃいますね。
示談金額によって弁護士報酬変わりますからね。
しかし、当時不当解雇による請求額って判例では結構しょぼかったんですよね。
なので、あまりふっかけすぎると示談不成立→民事訴訟コースになだれ込む恐れがありました。
私は民事訴訟も辞さない覚悟&会社(社長)が世間体を大いに気にする性格だったので、ふっかけても良かったな。とは思いました。
しかし、弁護士先生。さっさとこの案件を終わらせたかった様子(そりゃそうだ)。
「泥沼試合の末、赤字になることは避けましょう」ということで、区切りが良い金額に設定しました。
明記したいのですが、ぼやかします……ごめんなさい……。
100万円以上・区切りの良い金額……とだけ。
弁護士費用をさっぴいても黒字でした!!
この会社は休憩といいながら、はちに電話番をさせておりました。
が、慎ましい私は手待時間×3年分の請求しませんでした。
手待時間とは、使用者から「働け」という命令があれば、ただちに業務に就くことができる態勢で待機している時間をいいます。 この時間は、休憩時間にはあたらず、労働時間としてカウントされます。 拘束されていれば、休憩時間となりません。
タイムカード(証拠)も無いガバガバな職場だったので、証拠を作成する手間を考えると……確実に貰えるものだけ貰って、さっさと縁を切りたかったのです。
タイムカードがある職場にお勤めの方で、手待時間あるあるの人がいらっしゃいましたら、必ずコピーを控えることをお勧めします。
手間も省かれますし、示談金の額に上乗せできますよ!
示談金の受け取りまで。
はちの弁護士から、社長の代理人と名乗る方へ示談金の提案をした後、決着は早かったです。
2週間もたたずに会社が折れました。というか、会社が勝てない案件でした。
ご愁傷様です。
私も会社(家族経営)も歩み寄れるわけないがないので、会社は示談金を丸飲みし、私は建前上「会社都合による解雇」となりました。
解決まで1ヶ月とちょっとです。
円満ですね~。
しかし。
しかしなんですよ。
法テラスを使ったことが仇になりました。
会社→はちの弁護士口座への入金は即日だったのですが、あまりにも解決が早すぎて、法テラス側の書類手続きが間に合わなかったのです……。
法テラスの書類審査って、3ヶ月~半年くらいかかっちゃうそうで。
示談金で海外旅行に行こうと思っていたのですが、3ヶ月待っても振り込まれない・いよいよ焦って就職活動→内定ゲット!で、内定までに振り込みが間に合いませんでした。
もちろん、示談金が振込みされる間に法テラスに問合せもしました。
法テラス担当に「お調べしますね……(PCカタカタ)ん!? もう解決しちゃったんですか!?」と、言われてしまいました。
ここだけは反省点です。
ケチらず法テラス経由せず、ストレートに弁護士依頼しておけば良かったです。
小金を持っている人はストレート相談をお勧めします。
いかがでしたか?
不当解雇にも勝てるケースの紹介でした。
勤めている会社が超零細でしたら、泣き寝入りしないで!
大企業だと難しいですけどね……この辺しっかり対策してるハズなので……。
自分の人生、ブラックだけで悲しくなりますね……。
せめてみなさんは幸せになってください!
はち。